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「時間は大切」 というのは多くの人が当たり前だと捉えるフレーズではないでしょうか。
私もそう思っていますし、あちこちで似たような言葉を耳にします。
ただ本当に「時間を大切」に扱えているかを意識してみると、やはりかなり多くを浪費していることに気づきます。
仕事や家事、睡眠など、生きていくために使わなければならない時間を除いた自由時間。
それこそが大切にするべき自分の人生の時間かと思いますが、ダラダラと生産性のない娯楽なんかに使ってしまうこともままあります。(その時間も大切かもしれませんが)。
ただやはり、自分が本当に大切だと思うことに自由時間を使っておかなければ、いつか後悔するのではないかと思います。
私はもともとシミュレーションをするのが好きで、試算が趣味のひとつです。今回は、これから先の人生でどれだけ自由に使える時間があるのかを、実際に計算してみました。
残りがわからないと大切にできないですもんね。お金と一緒です。
今回は、現役社会人の生活リズムと、退職後の生活を想定し、年齢別に「人生で自由に使える残り時間」がどれだけあるのかを試算しました。
計算条件について
以下のような生活を想定して、1日の中で自由に使える時間を計算しました。
【平日】
- 睡眠:7時間
- 朝の準備:1時間
- 通勤(往復):1時間
- 勤務時間:9:00〜18:00(休憩1時間含む)
- 晩ご飯:1時間
- お風呂:1時間
→ 残り時間:24 -(7+1+1+9+1+1)= 4時間(自由時間)
【土日(休日)】
- 睡眠:8時間
- 朝昼晩ご飯+準備:合計2.5時間(朝0.5時間、昼1時間、晩1時間)
- お風呂:1時間
- 家事(洗濯・掃除・買い物など):合計3.5時間(土日に分散)
→ 残り時間:24 -(8+2.5+1+1.75)= 10.75時間(自由時間)
これを1週間単位で集計すると、
- 平日(5日分)4時間 × 5日 = 20時間
- 土日(2日分)10.75時間 × 2日 = 21.5時間
- 合計:41.5時間/週
1ヶ月(4.3週換算)で約178.45時間(約7日と10時間)、1年で約2,141時間(約89日と5時間)の自由時間があると仮定できます。
退職後の生活(60歳〜)の自由時間
勤務・通勤がなくなり、時間の使い方は大きく変わります。
【毎日】
- 睡眠:8時間
- 朝昼晩の食事と準備:2.5時間
- お風呂:1時間
- 家事など日常生活:3.25時間(掃除・洗濯・買い物等)
→ 残り時間:24 -(8+2.5+1+3.25)= 9.25時間/日
これを1年で計算すると:
- 9.25時間 × 365日 = 3,376.25時間/年(約140日と16時間)
日本人の健康寿命(厚生労働省2022年データより)を72.57歳とした場合、 60歳〜72.57歳の12.57年間で使える自由時間は:
- 3,376.25時間 × 12.57年 ≒ 42,433時間(約1,768日と17時間)
年齢別にみた「今後の自由時間」
以下は、各年齢時点での未来に使える自由時間(仕事中+退職後)を計算した表です。
年齢 | 現役期間の自由時間(60歳まで) | 退職後(60〜72.57歳)の自由時間 | 合計(時間・日数換算) |
---|---|---|---|
23歳 | 37年 × 2,141時間 = 79,217時間 | 42,433時間 | 121,650時間(約5,068日と18時間) |
30歳 | 30年 × 2,141時間 = 64,230時間 | 42,433時間 | 106,663時間(約4,444日と7時間) |
40歳 | 20年 × 2,141時間 = 42,820時間 | 42,433時間 | 85,253時間(約3,552日と5時間) |
50歳 | 10年 × 2,141時間 = 21,410時間 | 42,433時間 | 63,843時間(約2,660日と3時間) |
60歳 | 0時間 | 42,433時間 | 42,433時間(約1,768日と17時間) |
自由に使える残り時間の使い方を改めて考えたい
こうして計算してみると、改めて自分が使える残り時間は有限で、いつまでも浪費している場合ではないことに気づきました。
上記の表の数字が、60歳以下の社会人だと、平日で4時間ずつ、土日で10.75時間ずつ減っていくのです。
時間は、株やお金と違って「取り戻す」ことも「再投資」もできません。 けれども、どのように使うかは選べます。
たった15分の使い方が、1年後には90時間という違いになります。 もしもその時間をスキルアップや家族との時間、自分の癒やしに使えたなら、人生において大きな違いとなるのではないでしょうか。
改めて、自由に使える時間の使い方を考えたいと思います。
皆さんの人生の優先事項はなんでしょうか?
自由に使える残り時間を増やすには?
自由に使える時間を増やすには、「生きていくために使わなければならない時間」を減らすことが必要です。
具体的には
・家事 ・通勤 ・仕事
にかける時間を減らせばその分の時間が自由時間になります。
睡眠時間を減らすのは辛いですし、健康にも関わるのでお勧めしません。
通勤時間を減らす
通勤時間を減らすには
通勤方法を考える(車、電車、バス、自転車)
自分の場合は電車から自転車に変えることで通勤時間が半分になりました。(45分→20分)
年間で考えると
25分× 5日 = 125分(1週間)
1ヶ月(4.3週換算)で約8.96時間、1年で約107.5時間(約4日と5時間)時間が浮いたことになります。
決して馬鹿になりませんよね。こんなに通勤って時間使ってるんですね。
駅までの距離や職場までの距離によって検討の余地がありそうです。
自転車にしたことで、時間以外に良かったのは運動不足の解消になったこと。
雨の日が辛いというデメリットもありますが・・・。
満員電車のストレスからも解放されてとても快適です。
私はこの自転車を愛用しています。
安心のブリヂストン製で、タイヤ等にも安心感がありますし、見た目もカッコよく、汎用性も高いです。
充電の持ちもよく、私の場合はフルパワーで使い続けても2週間持っています。
平地の快適さは以前使っていたクロスバイクに劣りますが、上り坂は信じられないほど楽で、必死に漕いでいた坂で「ほとんど力が要らない!」と驚愕しました。
職場の近くに引っ越す
こちらはかなりハードルが高いかもしれません。
ただ効果は計り知れません。
時間が浮くだけではなく、通勤へのハードルが下がり、満員電車のストレスからも解放されます。
また、職場の人に「仕事のために引っ越した」とそれだけで評価される可能性もあります。
家事の時間を減らす
毎週、毎日の家事の時間を減らすことは、時間だけでなく、あの毎回重い腰を上げなければならない気持ちの面でもメリットが大きいのではないでしょうか?
機械にできる家事は機械にやってもらいましょう。
乾燥機付きドラム付き洗濯機の導入
色物を分けて、ネットに入れないといけないものをネットに入れて、洗剤・柔軟剤を入れて回す、湿ってからまった洗濯物を取り出して、ハンガーにかけて干して、取り込んで、畳む。
かなり多くの工程があり、時間がかかり、めんどくさい気持ちになる洗濯を楽に時短してくれるのが乾燥機付きのドラム式洗濯機です。
少なくとも
「湿ってからまった洗濯物を取り出す」
「ハンガーにかけて干す」
「取り込む」
という工程を洗濯機が全てこなしてくれます。
寝る前にスイッチ一つで回しておけば、起きた時には仕上がっているなんて素晴らしすぎますよね。
ロボット掃除機の導入
日々や毎週の掃除機がけがなくなったらどれだけ楽でしょうか。
本体を引き回すコード付きの「キャニスター型」から「スティック型」に変えるだけでもかなりハードルは下がりますが、ロボット掃除機は全てお任せでやってくれます。
こちらですることは時々のメンテナンスと溜まったゴミを捨てることだけ。
水拭き用なんかも発売されています。
食洗機の導入
こちらも毎日毎日、食事の度にしている洗い物。それを全自動で行ってくれるなんて素晴らしすぎませんか。
対応の食器を選ぶことだけは注意が必要です。
工事不要のものがお手軽です。コンパクトな一人暮らし向けのものもあります。
残業を減らす
業務の見直し・効率化
- 優先順位の明確化
→ 「重要で急ぐ仕事」「重要だけど急がない仕事」「重要でないが急ぐ仕事」「重要でなく急がない仕事」を明確に区別しましょう - 時間制限を決める
→ 例えば「この作業は30分で区切る」と決めることで集中力がUPします - ツール活用
→ Excelマクロ・Googleフォーム・AIツールなどを活用して時短しましょう
断る勇気を持つ
- 「自分の仕事ではないもの」を引き受けすぎていないか?
→ 「今取り組んでいる仕事があるので、後日対応します」など交渉力も必要です
職場内の業務改善提案
- 定型業務をチームで見直して「全体の効率化」を図る
→ 自分だけでなく周囲も残業が減れば環境も変わるかもしれません
転職・異動も視野に
- 残業が文化になっている職場であれば、転職・異動も視野に入れたいところです
- 近年は「残業ゼロ推奨」の企業も増えているため、情報収集もおすすめです
様々な形のFIREを目指す
最後に最もお勧めなのが「様々な形のFIREを目指す」ことです。
「FIRE」とは「Financial Independence, Retire Early」の略で「経済的な自立と早期退職」を指します。
不労所得が生活費を上回るようにすることで、仕事に縛られない経済的な自立を目指して、早めの退職をしようというライフスタイルは、まさに自分の自由な時間を増やす究極系と言えそうですよね。
副業やアルバイトと不労所得を合わせて生活するサイドFIREなど、いくつかの種類があり、私もまずは今、必死にサイドFIREを目指して勉強しています。
FIREを目指して学ぶのにおすすめなのが、両学長の書籍『お金の大学』です。 初心者にもわかりやすく、時間とお金の自由を手に入れるための基本が丁寧に解説されています。
この本は本当に読むと読まないとで人生が変わるので、ぜひご一読をお勧めします。
毎月の支出を見直して資産運用を始めれば、リタイア時期を早めることができ、自由な時間を前倒しで手に入れることも可能です。
今回は「人生で自由に使える残り時間」がどれだけあるのかを試算し、それを増やすためにはどうすればいいのかを考えてみました。
改めて、時間の使い方、それを伸ばすための努力を考えていきたいと思います。
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