この記事では、私がディズニー映画とハリーポッターの洋書をメインの教材として、120日間でTOEIC570→815達成した時に行っていた勉強法を紹介していきます。
楽しく大量の英語と向き合うには
私がこの間に行った勉強は、「とにかく楽しく大量の英語に向き合う」と言うことをコンセプトにしています。
学習前に調べたところ、英語を取得するためには1800時間ほどの学習時間が必要だと言うことがわかりました。
私たちは日本語ですら幼少期の家庭での教育に始まり、幼稚園、小学校、中学校、人によっては高校大学と学び続けてようやく身につけている(それでも完璧な人はなかなかいない)ので、納得の数字です。
つまり、短時間で語学を身につけられる方法はないのではないかと考えたのです。
ただ自分には、1000時間以上も苦しい思いをしながら学習を続ける自信がなかったのです。
では、どうしたらいいか。
それに対する自分なりの答えが、「楽しいと感じる教材(私にとってはディズニーとハリーポッター)で大量の英語と向き合うこと」だったのです。
つまり、私の英語学習の方法は決して「楽々、短時間で」と言うものではありません。
自分が楽しく続けられる、物量作戦です。
使用教材一覧
①ディズニー映画(Disney+)(ディズニープラス)
②ディズニー音楽(Apple Music)
③ハリーポッターの洋書(紙の書籍、Kindle)
紙の書籍
Kindle
Kindle Unlimitedでの読み放題でも利用することができます!
④ハリーポッターの日本語版(紙の書籍、Kindle)
⑤ハリーポッターのオーディブル
⑥公式問題集
⑦英語耳
ディズニー映画で総合的な英語力の強化
【勉強の意図】
・総合的な英語力のアップ
【勉強方法】
・全セリフ、全歌詞をディクテーションして書き取り、セリフに合わせて言えるようになるまで音読。
・英語字幕と英語音声でひたすら何度も視聴
・英語音声のみでひたすら視聴
ディクテーションでリスニング力のアップ、音読で音や表現のインプット、字幕付きでひたすら視聴しリスニング力とリーディング力のアップ、音声のみ視聴でリスニング力のアップ
といったことを意図して行いました。
繰り返しにはなりますが、何より楽しく大量の英語学習を行うことを第一としました。
さっぱりわからないと嫌になってしまうので、日本語でもみたこともある、ストーリーのわかっているものがおすすめです。
ディズニーはファンタジーなので、英語学習にはもっと現実的なものの方が良い、というご意見も多くあると思いますが、私は「自分が大好きなディズニーでなら勉強が続けられる!」と思ったのでディズニー映画で頑張りました。
内容や難易度ももちろん大切ですが、まずは楽しく続けられるものを選ぶことが大切だと思います。
実際に私は、よく英語学習にお勧めされている海外ドラマも試してみましたが、全く続きませんでした。
【使用アプリ】
Disney+(ディズニープラス)
【使用映画】
「美女と野獣」
「リトルマーメイド」
「塔の上のラプンツェル」
「トイストーリー1」
「トイストーリー2」
「トイストーリー3」
「トイストーリー4」
「シンデレラ」
「アラジン」
「アナと雪の女王」
「アナと雪の女王2」
ハリーポッターの洋書でリーディング力の強化
【勉強の意図】
・リーディング力の強化
・大量の英文への抵抗感の軽減
・ボキャブラリー、表現、語法、文法のインプット
・「読み下す読み方」への慣れ
【勉強方法】
娯楽代わりぐらいの気持ちで、空いた時間にひたすら黙読、音読。
ディズニーがリスニング寄りなので、リーディングを楽しく行うために行ないました。
表現や文法、語法のインプット、読むスピードのアップを意識して行います。
実際のTOEIC試験では膨大な量の英文と向き合うことになります。
どんなに覚悟して行ったとしても、やはりその量を目にした瞬間、抵抗感が生まれてしまうものです。
なのでこちらは、大量の英文に普段から触れることで、その抵抗感を無くしてしまおうという作戦も含んだ学習となっています。
洋書に関しても、とにかく楽しんで、量をこなす。少しの隙間時間は全部使おうと言う気持ちで行いました。
できるだけ単語を調べたり、精読したりはせず、前からひたすら読み下します。
TOEICテスト本番はスピードが求められますし、自分が日本語を身につける中で、単語を一つ一つ調べたり、文法を意識した精読をしたりといった読み方はほとんどしていないと思ったからです。
こちらも日本語でストーリーがわかっているものが、辛くならないのでお勧めです。
どうしても、「意味がわからない!」「話がつかめなくなった!」となってしまった場合には日本語版も活用しました。
プロの翻訳家の方の日本語訳なので意訳がされていて直訳とは異なる部分もありますが、「こういうことが書いてあるんだな。」ということは把握できます。
【使用作品】
「賢者の石」
「秘密の部屋」
「アズカバンの囚人」
ハリーポッターのオーディブルとディズニー映画・音楽でインプットとリスニング力の強化
【勉強の意図】
・リスニング力の強化
・表現、語法、文法のインプット
・英語の音のインプット
【勉強方法】
生活の中で耳だけが空いている時間(家事の最中や移動中など)に、ひたすらリスニング、シャドーイング。
空いた時間で、目が使えないけど耳が空いている時間がけっこうあるなと思い、導入しました。
リスニング力の強化、表現、語法のインプット、英語の音のインプットにつながると考えています。
ただし聞き流しではあまり効果がないと感じました。
なので、洋書で読み終わった部分から、できればシャドーイングを、最低でもちゃんと聞き取ろうとして聞くことが大切だと思います。
全然聞き取れなかった部分を、後で洋書で確認したり、そもそも洋書を開きながら聞いてみたり、とにかく「聞き取れる英語の音を増やすこと」を目指して取り組みました。
何もしないよりましだろうの精神でとにかく使える時間は全て使ってやろうと取り組みました。
【使用作品】
「賢者の石」
「秘密の部屋」
「アズカバンの囚人」
公式問題集でTOEICテストの対策
【勉強の意図】
・問題慣れ、形式慣れ
【勉強方法】
①本番通りの時間設定で解く
②間違ったところを理由込みで理解する
③時間無制限で解く
④全リスニングスクリプト、リーディング問題を選択肢を最低2周音読
⑤もう一度本番通りの時間設定で解く
①本番通りの時間設定で解く
まずは本番通りに取り組み、その時点での実力を測ります。
②間違ったところを理由込みで理解する
③時間無制限で解く
間違ったところは理由や、正解を導く方法なども込みで完全に理解できるようにし、時間の制限なしで2回目に取り組みます。
スピードを除いたそのテストに対する自分の英語力が把握できます。
④全リスニングスクリプト、リーディング問題を選択肢を最低2周音読
⑤もう一度本番通りの時間設定で解く
その後、全リスニングスクリプト、リーデング問題(選択肢含む)を最低2周音読し、最後にもう一度解きます。
とにかくその模試を全部吸収するつもりで行いました。
TOEICに出やすい単語、語法、表現等のインプットはここで行いました。やはり「TOEIC試験」という形式がある以上、その形式に対する対策を取る必要を感じ取り組みました。
とにかく公式問題集の中身を、全て吸収するつもりで行いました。
どんな方法でもいいから(私はディズニーとハリポタ)、英語力(主にリスニングとリーディングの力)を積み上げて、あとはこれをひたすらやり込めば800は取れると感じました。
本当に本番に近く作成してくださっています。(公式ですもんね。)
TOEICの点の取り方を学ぶイメージの勉強になりますので、点数自体はこれであげることができたのだろうと思っています。
英語耳で英語特有の音の発音と聞き取り
【勉強の意図】
・聞き取れる音の種類を増やす
・英語特有の音や、音の変化の理解
・正しい発音の習得
【勉強方法】
まずは一周読んで内容を理解します。その後はひたすら練習です。
練習は100周を目標にしていたが、50周で本番を迎えました。
リスニングのためにディクテーションやシャドウイング等の聞き取りをする中で、英語特有の音や、音の変化が聞き取れなかったため導入しました。
自分は最終的にはコミュニケーション能力を身につけたかったので、正しい発音の勉強のためにもよかったです。
自分で発音できない音は聞き取れないらしいですので、とにかく自分で発音できるようになることを目指して取り組みます。
これは本当におすすめで、飛躍的にリスニング力、音読力(英語らしく音読する力)が上がることを実感できました。
ネイティブには発音ができていないと伝わらない時も多いですし。
これをやった後は勉強の効率が全然違いますので、急がば回れでぜひお勧めしたい勉強です。
「シ」みたいな音だけで3種類、区別できますか?
やっておくとよかったなと思う教材
上記の勉強を重ねて、無事815点を獲得し、それなりの英語力やTOEICというテストへの理解も深まった今、「これはやっておいたら良かった!」と思える教材を紹介します。
①金のフレーズ
TOEIC学習者に「これさえやっておけば」と人気の高い単語帳。
単語は公式問題集でわからないものを、と思っていましたが、十分に単語をインプットできる前に本番を迎えてしまいました。私はですが。
集中的にTOEIC用のものを詰め込むのが効率よかったかもと思っています。
自分の性格上続かなかったかもしれないという懸念点はありますが。
②文法特急
こちらもTOEIC学習者に「これさえやっておけば」と人気の高い文法問題集。
終わってみれば点が取れなかったのは文法、語法問題でした。
自分は公式問題集での学習だけでは足りなかったということで・・。
こちらも集中的にTOEIC用のものを詰め込むのが効率よかったかもと思っています。
これもやって続いたかはわかりせんが。
この2つはTOEICの点を短期間で上げるためには有効だと思っています。
ただ自分は英語でのコミュニケーションが最終目標だったので、優先度が低くなりました。続けられる気がしなかったというのも自分は手が伸びなかった要因です。
意図を明確に、締め切りを決めて
以上が私が815点を取るために行った勉強法です。
私の場合はまず一旦最短で受けることができるテストに申し込みました。
まず自分の現在地を把握したかったのです。そしてそれは570点でした。
そしてそこから約4ヶ月後のテストに照準を定めて勉強を進めていきました。
自分の性格上集中した勉強は長続きしないこと、でも目標として800点が取りたかったこと。
この2つの要素からなんとか集中して勉強し続けられて、しっかり英語力を上げられそうな期間を考えた結果が4ヶ月、120日間だったのです。
決めてからはできるだけすぐに申し込みをしました。
結果的には締切が決まったことで、やらなくてはならない状況が作れて、なんとか頑張り切ることができたので、締め切りをはっきり決めてしまうことはお勧めです。
申し込みをすることで、自分では簡単に変えられない締め切りを作ってください。
簡単に変えられる締め切りだとやはり楽な方へ流されてしまっていたように思います。
また、それぞれの勉強にしっかり意図を持って続けることもとても大切だと感じます。
この記事がどなたかの英語学習の一助になれば幸いです。
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