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小学校教員が年度初めに必ず行う仕事
がチェックできます。
3月も終盤を迎えて、卒業式・修了式がありやっと1年間が終わりました。
ほっとするのも束の間。
1週間もすれば新年度がやってきます。
転勤や配置換え、新しい文章と大忙しの年度初めですが、毎年必ずしなければならないルーティン的な仕事もかなり多いのです。
今回は年度初めにする必須のお仕事をまとめていきます。
毎年1からすべきことを考えていると大変ですので、ぜひ参考にしていただければと思います。
名簿
新クラスの名簿の確認と確定です。どのクラスを誰が持つのか、どのクラスが何組なのか、確定させましょう。
確定したら、教務に提出することが多いです。
引き継ぎ
昨年度、当該学年を担当していた先生から引き継ぎを受けます。
子どもたちの良いところ、注意すべきところ、関係性、保護者のことなど、名簿を持参してしっかりメモしましょう。
個人情報にあたるので、メモしたものの管理には要注意です。
もちろん、自分が昨年度担当していた学年についても引き継ぎます。
最近はICT上で引き継ぎを入力している学校も増えてきていますので、引き継ぎ会前にチェックしておきましょう。
マグネットネームプレート
机の前面に貼っておくと便利なマグネットのネームプレート。
誰の机か判別するのにはもちろん、名前を完璧に覚えるまではとても便利です。
グループ決めなんかにも役立ちます。
エクセル等でデータを作り、マグネットシートに印刷すれば簡単です。
番号シール(机、イス、ロッカー、靴箱、傘立て)
子どもたちそれぞれの机、イス、ロッカー、靴箱、傘立てなどに貼る番号シールです。
ビニールテープに番号を書いて作成したり、シール用紙に印刷したりする場合が多いです。
給食当番
どんな役割をどんなローテーションで回すのか。
学年で共有し、当番表を作成します。
掃除当番
掃除の分担を確認し、当番表を作成します。
学校によっては掃除の仕方が決まっている場合もあります。
給食エプロンの確認
給食エプロンを教室に準備します。
数が足りているか、ゴムやボタンは大丈夫か確認しましょう。
掃除道具の確認
自分のクラスが担当する掃除場所に必要なだけの掃除道具があるか、状態は大丈夫か、確認しておきます。
朝の会・帰りの会
こちらも学年で基本の流れは合わせておきましょう。
最初は流れのわかる台本を用意しておくと子どもたちはスムーズに取り組むことができます。
机の場所
子どもたちが自分たちで机を揃えられるよう目印を打っておきます。
宿題提出かご
プリントやノートで宿題を提出する場合はかごを用意します。
種類別にしておき、ラミネート等でどれがなんのかごか目印をつけておくと、子どもたちはかごの用意も自分たちでできるようになります。
ICT端末で宿題をすべて管理している場合は必要ありませんが、各種回収物を分けておくのにも役立ちます。
時間割表
特別教室の配当時間を確認し、時数配分に気をつけながら時間割を確定います。
確定したら、教務の先生に提出し、掲示用と配布用の時間割表を作成します。
時間割カード
子どもたちが見通しを持って1日を過ごせるよう、その日の時間割を毎日掲示するためのものです。
印刷した紙をラミネートすれば簡単に作れます。
時間割表を掲示しているのに・・・。と思われるかもしれませんが、時間割変更に対応するには、こちらを作っておくと便利です。
時間割係なんかを作ってもいいでですね。
週案
自分用の1週間のスケジュール表です。
支援学級との連携で早め早めに提出しないいといけない場合もあります。
時間割表との違いは書き込み用のスペースがあること。
既製品の「教務必携」を買う先生もいれば、自分でワードやエクセルで作る先生もいます。
「教務必携」だと準備の手間はかかりませんが、その形に合わせて使う必要があります。
自作だと手間はかかりますが、自分が使いやすいように変えていけます。
私はルーズリーフと、ルーズリーフ用のバインダー、ルーズリーフ用の穴あけパンチで自作していました。
自分が使いやすいようにカスタマイズできるのが利点です。
iPadなんかで管理する先生もいますが、個人的には紙の方が使いやすかったです。
学年だより
4月号は始業式にすぐ配らないといけません。
昨年のものを参考にしながら、今年度バージョンを作成しましょう。
管理職にチェックしてもらうのを忘れずに。
年間予定
ざっくりとでいいので、1年間のうちいつ頃何をしないといけないのかを確認します。
研究部(研修部)が出している年間指導計画や、教務が出す年間行事予定、昨年度の予定表を参考にします。
校外学習や体育大会など、早めから準備の必要な行事はもちろん、授業の進度も把握する必要があります。
教材・ノート類・ドリル類の注文
各教科のノートやファイル、ドリルや副読本といったものを取り急ぎ注文します。
専科の先生への確認を忘れずに。
指導要録・健康の記録の仕分け
最近はデータ化しつつありますが、紙の大事な資料類を新たなクラス別に仕分けします。
前年度に済ましてくれている場合もあります。
在学者台帳
毎月の在学者の人数を記録しておく台帳の4月分を確認し、押印します。
宿題
どんな種類のどれくらいの量の宿題をいつから出すのか、学年で合わせておきましょう。
始業式の流れ
初日となる始業式の1日の流れを学年で確認しておきましょう。
学級びらきのお話、自己紹介、配布物、回収物など漏れのないように。
教室移動
自分の荷物を新年度の教室に移動させます。
学校によってルールがあるので確認しておきましょう。
早すぎても遅すぎても良くない場合が多いです。
校外学習
校外学習を設定するためには必ず下見を行わなければなりません。
昨年度や社会科等の学習内容を確認し、行き先を決定します。
その後下見の日程をおさえます。
下見には事前の連絡が必要な場合もあるので要確認です。
校外学習の詳細についてはこちらの記事を
校外学習前日のチェックについてはこちらの記事を
下見のチェックポイントについてはこちらの記事を
参照してください。
分掌分担の決定
部会や委員会、教科担当といった学年やブロックごとに分担する必要のある分掌を割り振ります。
こちらも決定次第教務の先生へ。
担任外挨拶
今年度お世話になる担任外の先生に名簿を渡しつつ挨拶しておくのもベターです。
必須ではないですが、やはり関係作りは大切です。
データ化が進んでいるので名簿は必要な先生にのみ渡しましょう。
諸費の決定
毎月、保護者に納めてもらう学年費や、主に修学旅行に使う積立費を決定します。
積立は固定で決まっている場合も多いです。
学年費は、コロナ禍で校外学習を始め様々な活動ができなかった時期に大きく金額を下げている場合もあります。
物価も上がっており、電車賃も上がっていますので、昨年度そのまま!ではなくしっかり考えて設定したいところです。
4月提案事項の準備
分掌の関係ですぐに提案すべきことがわかっている場合は早めに準備しておきましょう。
新学期当初の授業準備
当然ですが、始業式の次の日からは授業が始まります。
とても忙しい中ですが、1週間分は準備ができていると安心です。
このように確実に行うべき仕事をざっと書き出しただけでも28個にもなってしまいました。
それほど教員の4月当初はすべきことがたくさんです。
これらに加えて個別のお仕事もたくさん任せられることでしょう。
せめてルーティン的なものは、一つ一つ思い出す手間をかけることなく進められるよう参考にしていただけると幸いです。
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