この記事では「これさえやっておけば安心」な「小学校教員が夏休みにやっておくべきこと」をまとめました。
優先順に並べてありますので、上の方のものだけでもぜひやってみてください。
子どもも教員も待ちに待った夏休み
夏休みは、小学校教員が年休を使える数少ない機会ですね。
休みが取れて、すごくリフレッシュができる反面、個人的には2学期へ向けて何か準備をしておかないといけないのではないかと、心のどこかがモヤっとしていたりもしました。
引っ掛かりがあると、思いっきり羽を伸ばせませんよね。
特に経験年数の浅い先生は、そういった傾向があるのではないでしょうか。
今回は、スッキリと夏休みを過ごすために、それから、周りの先生や同期に差をつけるために、2学期以降をスムーズにするために、「小学校教員が夏休みにすべきこと」を10点まとめていきます。
夏休みも終盤が迫りますが、近づく始業式にドキドキしすぎないようご一読ください。
①各教科1単元ずつの単元計画を立てる
一つ目は「各教科1単元ずつの単元計画を立てる」です。
わかります。言いたいことは。
これ、みんな思ってるけどできないことですよね。
自分もやったほうが良いとわかっては思ってはいたものの、なかなかできませんでした。
なので、ここではあくまで「単元計画」だということを強調しておきます。
細かく計画を立てるのではなく、ざっくりとした「計画」を立てることを目標にしましょう。
・大体何時間ぐらい使うのか
・各時間の目標(何をするのか)
ぐらいでOKです。
プラスで1時間目の細案が立てられれば完璧です。
②2学期の校外学習の計画、準備、予約、下見
続いて「2学期の校外学習の計画、準備、予約、下見」です。
こちらは必須。
やらないと取り返しがつかなくなるものです。
やるべきことは以下の通りです。
・いつ、どこへ行くのかを決める(予備日も忘れずに)
・簡単な行動予定を決める
・下見の予約を取る
・本番の予約を取る
・下見に行く
・しおりを作る(日程、時程、持ち物など)
・付き添いの先生を手配する
・交通機関の予約をする
・校外学習の届けを出す
・事務員さんにお金の段取りを頼む
ちょうど良い時期は人気で、施設も交通機関もすぐに埋まってしまいます。
「海遊館」なんかはFAXが届いた順だそうです。
地域によっては何週間前までに下見、何週間前までに届けというふうに決まりもあると思います。
きちんと確認して段取りをしておきましょう。
③2学期分の学年だよりの作成
3つ目は「2学期分の学年だよりの作成」です。
ここからは「2学期移以降が楽になるシリーズ」になります。
職員会議で行事予定が確定するたびに作らないといけない「学年だより」。
学期中は「もう次?」となりますよね?
あらかじめ大まかに作っておくとかなり負担を減らすことができます。
時間も、メンタルもです。
さらに2学期の見通しを持つことにもつながります。
1学期、先々を見通せなくて困った方はぜひやってみてください。
④2学期の大まかな時数カウント
続いて「2学期の大まかな時数カウント」です。
やるべきことは以下の通りです。
・週案を2学期分用意する
・すでに決まっている行事、短縮時程などを記入
・各教科何時間ずつあるのかカウント
・各教科に何時間くらい使えるか把握
・できれば各単元に何時間かけられるか把握
1学期、成績の提出期限がギリギリだった方もいるのではないでしょうか。
これをするだけでかなり改善することができます。
⑤大物の校務分掌の立案
次に「大物の校務分掌の立案」です。
文化祭や体育大会、修学旅行といった、重たい校務分掌は夏休みのうちに立案しておきましょう。
2学期が始まってからだと、かなりの残業の原因になってしまいます。
また、たくさんの先生が関わるものや、管理職の許可が必要なこともあるでしょう。
特に最近は、感染状況に応じて考える必要があるので、例年通りには行かない場合もあります。
本命のパターンを作って、状況に応じたパターンもメモ程度で考えておくと安心です。
⑥印刷物の大量印刷
これは説明不要かと思います。
音読カードや感想用紙、百ます計算など大量に使うこと間違いなしのものを夏休みのうちに刷っておきましょう。
定時退勤が近づきます。
⑦指導要録所見の記入(できる範囲で)
7つ目は「指導要録の所見の記入」です。
できる範囲でというところがポイントです。しんどくなってしまいますからね。
今はデータ入力が主流なので、訂正はいくらでも効きます。
やっておくと年度末の負担が本当に少なくなります。
何人かでも良いですし、思いつくキーワードだけでも良いので、手をつけておくことが大切です。
⑧デスクとパソコンの整理整頓
教室のデスク、職員室のデスクは物だらけになっていませんか?
パソコンのデスクトップがファイルだらけ、フォルダにいろんなものがぐちゃぐちゃな状態になっていませんか?
よく言われることですが、整理整頓ができていないと仕事の能率が下がります。
視覚的にも疲労が溜まりやすくなり、たくさんのものが目に入ることで判断も鈍ります。
私は特に紙類を溜めずにどんどん捨てます。
捨てて良いものか判断が微妙なものについては、写真やスキャンなどでデータ化して捨てるようにしています
⑨自己研鑽
9つ目は「自己研鑽」です。
やっぱり周りの先生や同期にどんな面でも遅れを取るのは悔しいですよね。
差をつけるためには、やはり人が休んでいる時にやるしかないと思います。
もちろん色々な方法があると思いますが、おすすめを紹介します。
「研修・教育書」
一番ベターな方法です。
私の中ではもはやマストです。
アウトプットのためにはインプットが必須ですので、まずはインプットからだと思います。
空の棚からは何も出てきませんからね。
私は、最低限2冊の教育書を読むようにしていました。
インプットの時はインプットに集中したい派です。
読むより、聞く・話すが好きな人は研修を選びましょう。
ただし、研修はアウトプットも求められます。
「2学期以降の大物教材の略案作り」
こちらは授業力のアウトプットにおすすめの方法です。
学級経営等のアウトプットは、実際に子どもたちに対してしかできないと思っています。
授業研のつもりで、大物教材の授業作りをします。
国語で言うと「やまなし」「ごんぎつね」などでしょうか。
授業準備も先取りできて一石二鳥の方法です。
⑩リフレッシュ
最後は「リフレッシュ」です。
やはりこれは必須でしょう。
①〜⑨さえできていれば、後ろめたさなくリフレッシュすることができます。
やはり夏休みは、数少ないしっかりと年休が使える機会ですので、しっかり遊びましょう。
おすすめは
「学期中に土日以外の休みがあったらしたいこと」
をすることです。
私は「時間があれば・・」と学期中に思ったものをメモアプリに書き留めています。
終わりに
いかがでしたか?
繰り返しになりますが、夏休みは、数少ないしっかりと年休が使える機会です。
やるべきことをしっかりやって、思いっきり羽を伸ばしましょう。
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